大人の矯正

大人の矯正（成人矯正）

「大人の矯正歯科治療は子供に比べて骨も硬くて、歯が動きにくそう。いろいろ治療もしてあるから難しいのでは」と質問が多く寄せられます。確かに骨の代謝や適応能力という点子供にはかないません。
しかし、歯科矯正による歯の移動は、ワイヤーやゴムによる矯正力を歯根膜とそのまわりに作用させることにより歯は移動します。虫歯の治療で神経がなくても、金属やセラミックの冠が被せてあっても、歯と歯を取り巻く歯周組織が健康であれば、何歳になっても歯科矯正を行うことはできます。また、すでに歯を抜いてしまったところがあったとしても、最適な方法を見つけて治療を進めていきます。
歯科矯正は歯のブラッシングやお口の中にゴムをかけるなどの患者様の協力なしには成り立たない治療です。大人の方の歯科矯正にかける前向きな姿勢は治療を成功に導く要素だと考えています。

歯科矯正を始める前に虫歯治療を済ませてから？

もちろん日頃からの歯のメインテナンスは大切です。しかし、歯科矯正では、症例によって歯を抜くことがあります。
治療に通って貴重な時間と高額な治療費をかけた歯が抜歯の対象になることもあります。痛みがある場合は除き、矯正歯科専門の先生と御相談されたほうが良いでしょう。

特別な日に向けて

写真は、きれいな歯並びでむかえたい！

矯正はしたいけれど、結婚式を控えていて、ためらっていませんか？そんな方におすすめなのが裏側矯正です。
人の目に触れる前歯のガタガタやすきっ歯などの、見た目の改善を優先的に行う治療法です。

表側に装置が付いていても、式の直前およそ1週間くらい前に装置を一時的に除去します。そのため、結婚式当日は見た目を気にすることなく、最高の笑顔で迎えることができます。 そして、結婚式終了後に、再び矯正装置を装着し、治療を継続していきます。

また、裏側矯正では装置が見えない為、特に外す必要がありません。

歯を削って治す方法は？

ブラケットが少し目立つことや時間がかかることなど、歯科矯正は大人にとって大変なことが多いかもしれません。
しかし、特殊な場合を除いて「歯を削って歯並びを整える方法」は長い目で見て、歯に与えるダメージが大きいことからあまりお奨めできる方法とはいえません。

マウスピース型矯正歯科装置（インビザライン）

マウスピース型矯正装置についても同様ですが大切な歯を整えるために、あなたは”治療の経過”と”治療の結果”のどちらを重要視されるでしょうか？治療の過程は約2年ですが、治療の結果の歯並びはそれよりはるかに長いのです。
歯科矯正で歯を並べることは決して簡単な技術ではなく、歯を3次元的に動かしていきます。しかし、マウスピース型矯正歯科装置がでは、構造上歯を3次元的に動かすことや抜歯症例に向いていません。口元をさげたいのに、非抜歯（歯を抜かない）をすすめられたりします。また矯正装置において、（～法）や（～システム）等と新しいような装置の名称を耳にしますが、現状としては、何十年も前からワイヤーとマルチブラケットによる（エッジワイズ）です。ふたを付け替えたりしているだけで、基本構造は、何も変わっていません。

※インビザライン完成物は医療機器法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外の可能性があります。

新しい装置に踊らされることなく注意し、装置が治療結果を保障するものないではないことに留意が必要です。装置の宣伝に踊らされることなく、冷静に判断されると良いでしょう。

 

歯並びに関する意識変化・・・

ここ最近、とても歯科矯正に関して成人の方の意識が高まったように感じます。
欧米では、歯の歯科矯正は当たり前です。歯並びの悪さが社会的評価に関わるからです。
日本においても“歯並びを整える”ことに関して考え方が大きく変わってきました。
やはり、戦後から少しずつ欧米との交流が増え、今や、さほど難しくなく海外に飛行できる時代となったからでしょう。
世界の主要都市には、必ず日本企業の○○支社がありますし、海外留学をされる学生さんもたくさんおられます。
このような環境を通して、多くの日本人が国際化し、生活習慣だけでなく歯並びに関する意識まで変わったのです。
当然の如く、会社の面接試験の採点基準に“歯並び”を取り入れる会社が見られるようになりました。国際社会の一員として“笑顔”が重要なファクターとなったためです。憧れの仕事がしたい！その準備のひとつに歯の矯正治療があげられるでしょう。
憧れの仕事といえば、メディアでのお仕事もあります。
昭和のころは“八重歯はかわいい”という意識がありました。
今、歯並びの悪いタレントさんを拝見することがないように思われます。
とてもきれいに白い歯が並んでいます。また、口元にも注目してみてください。