こんにちは、gem矯正歯科DHの白川です
本日は、歯磨き粉(正式には歯磨剤)についてご紹介致します。
みなさんは、どんな歯磨き粉を使っていますか??
DHのお仕事をしていると、よく聞かれる質問の一つが「歯磨き粉、何使ったらいいですか?」です。
歯磨き粉に関する考え方は様々で、昔は、歯が削れるから歯磨き粉をつけない方がいいとされていたり、最近では、フッ素が配合されているから、毎回しっかりと使って下さいだったり、研磨剤無配合のものが良いだったり・・・。
そもそも、歯磨き粉が重要なのではなく、大切なのはブラッシングだといった考えも。
歯磨き粉について調べていると、色々な意見が出てきます。
歯磨き粉の歴史
エジプト(4世紀頃)
食塩・黒胡椒・ミントの葉・アイリスの花を混ぜ合わせた粉末の歯磨剤が使用されていた。
古代ローマ
人間の尿に含まれているアンモニアが歯を白くするものと考えられ、尿が歯磨剤として用いられていた。
日本(江戸)
成分は、琢砂という非常に目の細かい研磨砂に、丁字や龍脳などの各種漢方薬を配合したもの。
江戸の庶民は、歯磨きを行うことが日常習慣となっていた。
アメリカ(18世紀)
焦げたパンを混ぜた歯磨剤が使われていた。また、ドラゴンの血(dragon’s blood)と呼ばれる混合樹脂にシナモンや焦がしたミョウバンを混ぜた歯磨剤もあった。
歯磨き粉の成分
歯磨き粉の基本的な成分は、研磨剤、清掃助剤・発泡剤、粘結剤、香味剤など。日本では、薬事法により、基本成分のみの「化粧品」と、基本成分の他にフッ化物、殺菌剤、抗炎症剤などの薬用成分が含まれている「医薬部外品」に分類されます。
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代表的な薬効成分のフッ化物ですが、フッ化物配合歯磨剤が歯磨剤に占める割合は現在約90%で、ほとんどの歯磨剤にフッ化物が入っています。
フッ化物の種類としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズなどがあります。ご存じの方も多いと思いますが、フッ化物はむし歯予防の目的で、使用されています
衝撃的だった、「黒人」の研磨成分は特定できませんが、研磨剤だけでもこんなに種類があるようです↓ 卵殻、含水ケイ酸、酸化チタン、重質炭酸カルシウム、シリカ、炭酸Ca、ヒドロキシアパタイト、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸2Ca、マイクロクリスタリンワックス、無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム、リン酸2Ca
歯磨剤は歯ブラシと併用して、歯口清掃の効果を高めるための材料と、厚生労働省発行の歯口清掃指導の手引きに記載されています。
歯ブラシだけでも歯に付着した汚れの一部は取り除けますが、完全に取り除くことはできません。
また、むし歯や歯周病の予防、タバコのヤニの除去、歯石の沈着予防などの薬効成分が配合された歯磨剤も販売されていますので、お口の中の状態や目的によって、使用する歯磨剤を選ぶことをおすすめします