フッ素ってなに??

こんにちはhana-ani01.gifgem矯正歯科DH米山ですashiato02.gif

本日は『フッ素』についてのお話ですhare.gif

よく患者様から聞かれることですが、「フッ素を塗る=表面のコーティングですか?」

イメージですと車のワックスのようにフッ素が歯の表面をツルツルにして、コーティングするようなことを想像するかもしれませんが、決してプラークや食べかすなどが付きにくくなるために、虫歯になりにくくなるわけではありません。

歯のフッ素は、表面にコーティングを行うのではなく、歯の表面のエナメル質自体を変化させて、歯そのものを虫歯になりにくい状態にすることなのですicon_razz.gif

 

フッ素の効果とは・・・hatena04.gif

歯のエナメル質の強化

フッ素は、歯の全体を強くするわけではありません。主に表面のエナメル質と呼ばれる白い部分の結晶構造を変化させ、安定的な状態を作り出し、虫歯の酸に溶けにくいエナメル質に変化させます。

再石灰化で歯を修復する

初期虫歯のような、歯の表面が僅かに溶かされた部分などにはフッ素が良く浸透しやすく、再石灰化という歯の修復作用が促進されます。そのため虫歯の進行を遅らせる働きがあります。

虫歯菌の活動を押さえ込む

歯に付着せずに口の中に漂っているフッ素は、虫歯菌の数を減らすことはできませんが、その働きを抑制して、虫歯の元になる酸の産生を低下させるため、虫歯になりにくい状態を作ります。

実は、フッ素は虫歯予防で歯に塗る特別な成分ではなく、一般的に自然界に広く存在しているので、食品や飲料水からも日常的に摂取されている必修の微量元素の一つです。成人では約2.6g程度が体内に分布しています。

 

先日お話したお茶の中にも含まれているのですよ(^u^)

市販のフッ素と病院のフッ素の違いとは?

それでは、病院で虫歯予防のために塗るフッ素は、市販のフッ素配合のジェルや歯磨き粉と何が違うのでしょうかhatena04.gif

それはずばり濃度!

実は市販のジェルや歯磨き粉は、フッ素の配合濃度が1000ppmまでと決められています。最近の歯磨き粉の約7割にフッ素が配合されており、950~980ppm程度が多いようです。

病院で虫歯予防のために直接歯に塗りこむタイプのものは、濃度が市販品の歯磨き粉などに比べて、約10倍の9000ppmのものが多く使用されています。

 

虫歯が心配な場合は、市販の歯磨き粉を上手に利用しながら、6ヶ月程度の間隔で、病院での虫歯のチェックと、フッ素の塗布を行うようにすることをオススメしますhamigaki.gifkira01.gif

 

次回はこの3つのフッ素の効果を利用した応用編を紹介致します!

 

 

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