こんにちは、gem矯正歯科の白川です
本日は、お口にいいハーブ マスティックをご紹介致します
mastic?あまり聞いたことがない名前ですが、皆さんご存じですか?
マスティックとは
ギリシャ東南部のヒオス島だけに群生するウルシ科の常緑樹です
毎年7~9月頃に木の幹に傷を付け、そこからしたたり落ちる樹液を採集したもので、
この樹液ははじめ無色透明ですが時間が経つにつれて硬くなり、やがて黄金色に変わります
粘性のある天然ガム質で、その形状が涙のような形をしていることからヒオス島では「キリストの涙」とも呼ばれています
マスティックの木は、ヒオス島以外でも育ちますが、樹液が吹き出すようにしたたり落ちるのは、ヒオス島だけ
それは、火山の噴火でできた土壌の上にマスティックの木が自生しているため
こうした特殊な土壌だからこそ、特別な薬効を持つ樹液が採れるのではないかと考えられています
マスティックの歴史
マスティックは古代ギリシヤ時代から、心地よいヒノキの香りと味を持ち、この樹液をそのまま口に入れて噛む習慣がありました
特にご婦人たちに人気が高く、歯を輝かせ丈夫にするほか口臭を甘い香りに変えてくれるとたいへん評判のいいものでした
又、胃の痛いときにこの樹液を噛むと何故か胃の痛みが消えると信じられていました
このことが経験的に知られ、ギリシャや地中海沿岸では、5千年も前から植物療法の素材として利用されてきました
あのコロンブスがしばしばヒオス島を訪れ、アメリカ大陸発見の大航海の時にも大切な積み荷としてガムマスティックを持っていったと言われています
マスティックの効果
20世紀末、マスティックの天然ガムで胃の痛みが消えるのかという謎がようやく明らかになってきました
1998年、イギリスの研究グループが「マスティックの樹木には胃潰瘍の原因とされる細菌、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)を抑制する効果がある」と、世界的医学雑誌『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』に発表されました
以降、マスティックは世界中の研究者の注目を集めるようになりました
日本歯周病学会でも認められている、歯周病予防効果
歯周病の原因菌は、ヘリコバクター・ピロリ菌と同じグラム陰性菌の一種です
その点に着目した日本の研究グループによって臨床研究が行われ、歯周病に対する予防効果が確認されて、日本歯周病学会でも発表されています
マスティックにはむし歯原因菌、歯周病原因菌に対する優れた抗菌性があるものの、口腔内の善玉菌は殺菌しないこともわかっています
このほか、口臭抑制作用、抗炎症作用、出血阻止作用、プラークの形成抑制作用などが確認されています
マスティックのユニークな用途
現在では欧米をはじめ世界25カ国で薬の成分として使用され、傷口を殺菌する軟膏、手術用糸、歯周病用の歯磨き剤、日焼け止め、シャンプーやローションにも用いられています
マスティック配合のワインやキャンディー、パイ、アイスクリームなども
歯磨き剤以外でも様々な用途があるようです
マスティックはどんな味なのでしょう
ワインやキャンディー、パイ、アイスクリーム・・・
日本で見つけるのは難しいかと思いますが、発見したら試してみようと思います
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