ビタミンB1とは??
ビタミンB1(化学名チアミン)。米ぬかから最初に発見されたビタミン。水溶性ビタミンなので多量に摂取しても、排出されてしまいます。ビタミンB1は、1910年当時に原因不明だった症状、脚気を治す為に発見されたビタミンです。発見したのは、日本人の鈴木梅太郎氏で、 鈴木氏は白米食に比べて、玄米を主食にしている人に脚気患者が居ない事に目をつけ、米ぬかに含まれる物質が欠乏すると脚気になる事をつきとめました。また、日本人にとって最も大事な栄養素と言われています。私たち日本人は、毎日お米を食べていますが、このお米をしっかりと燃焼し、エネルギーに変えるにはビタミンB1が必須だからです。そのため、ビタミンB1は炭水化物(糖質)を燃やすとても大事な栄養素なのです。
◆ビタミンB1の効果
◇疲労回復
炭水化物は、体内でブドウ糖に変化し、さらに肝臓でエネルギーに変えられますが、このとき必要なのがビタミンB1なのです。
ビタミンB1が不足することで、ブドウ糖はエネルギーにならず、元気が出ないばかりか、乳酸という疲労物質に変わり、さらに疲れを招きます。 夏バテの時に、ビタミンB1を多く含んでいるウナギを食べる習慣がついたのも頷けます。
◇ダイエット
ビタミンB1は、炭水化物(糖質)を燃焼する為に必要不可欠なため、ダイエットに効果的です。逆に、ビタミンB1が不足すると、炭水化物が燃焼されずに脂肪となりますので、太りやすい体質となってしまいます。
◇ストレス
ストレスを受けると、体内のビタミンB1の消費量が多くなります。
ビタミンB1は、別名「精神的ビタミン」と呼ばれるほど、ストレスと関わりが深い栄養素です。ビタミンB1が不足すると、イライラ、不眠、めまい、記憶力低下などが現れます。
◇筋肉痛の予防
激しい運動や急な運動の後、筋肉痛になることがあります。これは疲労物質の乳酸やピルビン酸などが筋肉内に残ることが原因といわれています。ビタミンB1が疲労物質の代謝を促す事で、筋肉痛を予防します。
◇脚気の予防
脚気(かっけ)とは全身の倦怠感、動悸、手足のむくみやしびれ感、心不全が起こる病気で、ビタミンB1が不足すると起こります。
インスタント食品をよく食べる、偏食気味の方に発病しやすいので、サプリメント等でビタミンB1をしっかりと積極的に摂取しましょう。
◆1日の摂取量の基準
ビタミンB1は摂取した糖質や脂質を効率よくエネルギーに変える働きをするために、摂取エネルギー1,000kcalあたり0.45mg必要とされています。
◇推奨量
成人男性:1.4mg
成人女性:1.1mg
妊婦:初期(16週未満)+0mg
中期(16週~28週未満)+0.1mg
末期(28週以後)+0.2mg
授乳婦:+0.2mg
◆ビタミンB1を含む主な食品
穀類、豚肉などの他、牛のレバー、豆類、豆腐、玄米、ごまなどに多く含まれています。
◆ビタミンB1の上手なとり方
ビタミンB1の働きを高める物質、にんにく、ニラ、ねぎ、たまねぎなどの野菜には、アリシンという物質が含まれ、ビタミンB1と反応してアリチアミンを生じます。このアリチアミンは水に溶けにくく熱にも強いため、調理による損失が少なくてすみます。
また、ビタミンB群(B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸)は、糖質、たんぱく質、脂質などのエネルギー変換に関わりが深く、B群が互いに連携して働いています。そのため、一緒に摂取するとエネルギー変換がよりスムーズになり、効果が高まります。
お酒の飲みすぎ、甘いものの食べすぎなどにより、エネルギーを過剰摂取した場合は、摂取した糖質を効率よくエネルギーに変えるために、ビタミンB1が多く必要になります。
◆ビタミンB1の働きを低下させる物質
わらびやぜんまい、鯉などの淡水魚、貝類には、アノイリナーゼというビタミンB1を分解する酵素が含まれています。
アノイリナーゼは加熱によって分解できるので、ビタミンB1を摂取したいときには、これらの食材は加熱調理して用いるようにしましょう。また、尿排泄を促進する薬を服用すると、ビタミンB1が十分な働きをしないうちに尿中の水分に溶けて一緒に排泄されてしまいます。