歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療
歯科矯正用アンカースクリューとは、歯科矯正用の小さなチタン製のネジで、矯正治療の期間だけ口腔内に設置し、歯を動かす際の支点の役割を果たします。 歯科矯正用アンカースクリューは矯正中も動くことのない骨の部分へ設置するので、確かな支点として、他の歯へ強い力をかけることができます。そのため歯を早く動かすことができ、歯を動かす範囲の拡大が期待できます。また、これまで難しいとされてきた、遠心移動や圧下を行えるようになりつつあります。
一般的な矯正治療では、奥歯を固定源としますが、奥歯も前へ動いてしまうため、歯の大規模な移動は簡単ではありません。そうした問題を解決するのが歯科矯正用アンカースクリューです。
歯科矯正用アンカースクリューの施術時間は、1本あたり約15分ほどで終わります。表面に麻酔を施した後に局所麻酔をするので施術中の痛みはありません。お口の中へ歯科矯正用アンカースクリュー埋入、消毒を行って施術終了となります。
チタン合金製の歯科矯正用アンカースクリューを歯茎の骨に一時的に埋入し、そこにゴムを引っ掛けて歯を動かす矯正治療です。これを用いることにより、前歯の後退量を増やしたり、大臼歯の廷出を抑えたりできます。また、成人での包括的な矯正治療において、従来の治療より精密な治療設定が可能になります。
矯正治療後は、速やかにネジを抜くことができ、傷跡も1週間程度ほとんど見えなくなります。
当院では、年間200本ほど設置しています。
- 外科手術よりも低侵襲・低ストレス
- さまざまな症状に対応でき、歯を大きく動かす手段として有効な一方、外科矯正に比べて体への負担が少なく、患者さまが感じるストレスも少ない特徴があります。
- 確かな固定源になる
- 骨へスクリューを埋め込んでいくため固定源が動かず、歯を効率的に動かすことができます。
日本橋人形町ジェム矯正歯科は、クリニックを開院した当時(約14年前)から「歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療」の将来性に着目し、その治療に取り組んでいます。 開咬や過蓋咬合を伴う難しい症状や重度の上顎前突(出っ歯)などについて、裏側からの装置と歯科矯正用アンカースクリューを組み合わせることによって治療を行ってきました。「歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療」は需要が増えてきたものの、積極的に取り組むドクターやクリニックは限られています。 当院では、より効果的な歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療を目指すと共に、歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正技術の向上にも貢献していきたいと考えています。