2019/02/23 カテゴリー:院長ブログ | コラム/院長
矯正治療を考えているけれど、治療期間はどれくらいでどのようなスケジュールで治療を進めていくのかあらかじめ知っておきたいという方も多いか思います。
今回の記事では、矯正治療にかかる具体的な期間について、成人の場合と子供の場合に分けて詳しく解説していきます。
治療スケジュールについても解説しているので是非参考にしてみてください。
矯正治療の治療期間の目安は?
矯正治療の治療期間尾目安は、一般的に2年と言われていますが、実際は人によってかかる期間は大きく異なります。
一般的に「2年」と言われているのは、「矯正器具をつけっぱなしにしている期間」のこと。
しかし、これも個人差があるので、2年以下で終わる人もいれば2年以上つけっぱなしにしている人もいます。
また、矯正器具を外せば終わり…というわけではなく、その後も通院を続けていく必要があります。
矯正器具を外した後は、後戻りを防止するために保定装置をつけることも。
移動させた歯は、まだ不安定な状態なので、放っておくと治療前の環境に戻ろうとしてしまいます。また、動いた歯がまわりの組織に馴染むまではある程度時間がかかってしまうため、保定装置をつけて安定させるのです。
矯正後は定期検診を行ない、噛み合わせの変化や歯周病組織の状態をチェックしたり、ブラッシング指導、口腔内のクリーニングなどを行ないます。
成人の場合
成人の場合、矯正治療にかかる期間は一般的に「2年くらい」と言われることが多いですが、20歳を超えた大人の場合、3年以上かかるケースも多いです。社会人になると、「矯正器具をつけた状態のまま仕事をするのが嫌…」「会社では人に見られる機会が多いので、矯正を迷っている」と言う人も多いそう。
「若いうちに矯正をしておけばよかった…」と後悔している人も意外と多いようなので、矯正をしたいと考えている人は、なるべく早く医師に相談することをオススメします。
また、矯正は「2年経って矯正器具を外せばすぐに終わり…」というわけではありません。
矯正器具を外しても通院を続けなければならないのです。この期間の事を「保定期間」と呼ぶのですが、保定期間は一般的に約2年と設定しているところが多いです。
つまり、矯正をつけている期間と保定期間を合わせると、約4年間は矯正にかかるということになります。
子どもの場合
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子どもの場合、大人と治療方法や治療期間が違います。子どもはあごの成長や歯の生え変わりが関係してくるので、よく観察しながら治療しなければなりません。
例えば、治療を開始したときびはまだ大人の歯が生えていなかったのに、矯正をしている途中から大人の歯が生えてくることがあります。この場合、矯正治療の方針が変わってきます。
親は「1年や2年で終わるかな」と思っていても、新しい歯が生えてきたり、あごの成長が見られた場合は、追加の装置が必要になることもあるので、予定していた期間よりも長くなることも。その点は注意しなければなりません。
もちろん、担当の歯科医師からきちんと説明があるので、もしもわからないことや不安なことがあれば理解するまで質問しましょう。
矯正治療の一般的なスケジュール
矯正治療は、長期間にわたるので、しっかりと説明を聞いて治療を始めなければなりません。
病院によって治療のスケジュールは違いますが、一般的に、初心相談、精密検査、治療方針の説明、治療の開始、保定期間という流れになります。
矯正装置を付けてからは約4週間に1度の来院で、歯の移動状態や装置の状態を確認します。
歯科によっては、短い治療期間を提示されることも。「そんなに短い期間で治療ができるんだ!」と嬉しく思ってしまいますが、なぜそんなに早く治療が終わるのか?治療期間の中にはどのような治療が含まれているのか…?など、きちんと理解して納得した上で治療を始めなければなりません。
矯正治療はリスクをしっかりと把握してから始めましょう
矯正治療は、とても長い年月をかけて行なうもの。
大人の矯正も子どもの矯正もそれなりのリスクが伴います。
矯正をして、「こんなはずじゃなかった…」と、後悔することのないように、きちんと説明を受けて納得した上で治療を始めましょう。