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Blog矯正治療 診断の変化

2023/05/25 カテゴリー:コラム/NEWS | 院長ブログ | コラム/院長

矯正治療の診断法の変化

 

歯科矯正学でも不正咬合の分類、模型分析、セファロ分析などの検査基準値(ノーム)から不正咬合の程度を評価し、それをノーム値に戻すようないろいろな診断法や治療方法が採用されてきた。しかし、以下に述べる理由から新しい時代に沿って問題志向型診断による患者参加型医療への変換していく必然性がある。しかしながら、矯正学の教科書には、問題志向型診断の記載が見られるが、問題志向型診断では、各問題点について、それぞれの治療法を検討し、優先順位に応じて、治療方法を選択していくが、実際に多くの治療方法を習得していないと、深く問題志向型診断を理解し、矯正臨床に浸透したとは、言えない。

開咬

 

不正咬合を病気にするには無理がある。不正咬合を一般医科の疾患(病気)とおなじような捉え方をする場合は、不正咬合と対比される正常咬合があるが、この正常咬合が不正咬合を疾患とするだけの病理学的、形態的、統計学的な根拠が十分とは言えない。すなわち、一般医科の「健康と病気」の関係が「正常咬合と不正咬合」との間に同じように成り立つとは考えられないのである。

矯正治療中 セラミックブラケット

 

矯正治療で用いるノーム(基準値)は一般医科のノームとは異なる。ほとんど存在しない正常咬合と考えられる集団のセファロ分析や模型分析の計測値の平均値をノームとして不正咬合を分類し、診断名を特定しても、治療戦略、治療戦術を立案することはできない。さらに、ノーム(平均値)と±SDから不正咬合の程度を正常、異常の範囲で評価し、それをノーム値に戻すような診断法、治療方法が採用され、治療したとしても必ずしも患者の希望や要望を満たすことはできない。すなわち、健康を得ることはできないのである。

矯正治療後

 

監修 日本橋人形町ジェム矯正歯科

日本橋で歯並びやかみ合わせのことなら日本橋人形町ジェム矯正歯科

 

   
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