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Blog不正咬合とは?

2024/01/12 カテゴリー:NEWS | コラム/NEWS | お知らせ

正常咬合、不正咬合とは

「歯が出ている」、「かみ合わせがずれている」、「前歯がデコボコである」などと歯並びの状態を表現することがある。このような表現は、頭の中で「正しいもの」、あるいは「本来あるべき姿」と考えている歯並びと比較した上での結果と考えられる。このように比較対照としている正しい、あるいは本来あるべき歯並び、すなわち歯列・咬合を正常咬合と呼ぶことができる。一方、正常咬合と対峙した歯並びは不正咬合と呼ばれるのが一般的である。

これらの正常咬合、不正咬合の起源は、19世紀後半にAngle,E Hが不正咬合の分類を提唱した時代にまで遡ることができる。Angleの時代から100年以上が経過し、社会の医療に対する受け止め方、正常咬合や不正咬合の考え方、矯正治療の目的、ゴール、目標、などが変容している現在、もう一度、これらの用語について考えてみたい。

1.歯近びの良し悪し(正常咬合、不正咬合の概念)について

(1) Angle の Normal occlusion (正常咬合)の概念

1800年代後半になってはじめて米国で、歯の実質欠損を補うために上下顎歯列の咬合をいかなる関係にすべきかについて語られるようになった。すなわち、治療の具体的な到達ゴール、到達目標としての咬合である。その関心は、補綴領域から沸きあがったもので、当時、天然歯については触れられることはなかった。しかし、補綴学を学んでいた Angle は、矯正治療に関心を示し、天然歯での歯列・咬合のあるべき姿に興味を示し、1899年に不正咬合の分類を発表し、その中で歯の大きさや数に、そして上下顎の顎関係に、それぞれ不調和が認められない条件下で、上下顎第一大臼歯を近遠心的にⅠ級にし、歯をLine of occlusion に配列すると、その際に得られる歯列・咬合は

Normalocclusion(正常咬合)になるとの考えを示した。天然歯での Normalocclusion の概念にはじめて言及し、それまで Normal occlusion の概念が無かったことから直ちに受け入れられることになる。そして、Builfordは、この「Normal occlusion」の概念に当てはまらないものを「Malocclusion」と呼ぶことを提唱し、それ以来、

「Normalocclusion」と「Malocclusion」の二極化が始まったと言える。

 

このAngle の正常咬合は、単純で、分かりやすいことが特徴である。しかし、一方では、歯列・咬合を近遠心関係から捉えているだけで審美性などの軟組織や顎運動機能などについては触れられていないことが欠点とされている。また、Angle は、このNormal occlusion を理論的な一つの理想咬合として捉え、Normal occlusion に変異(variation) の遍在性や妥当性を認めようとはしなかった。生理学では、正常とは、ある一定の範囲をもつこととされているので、多くの研究者や矯正歯科医によって批判を受けることになる。

日本橋で歯並びやかみ合わせなら日本橋人形町ジェム矯正歯科へご相談ください。

監修 日本橋人形町ジェム矯正歯科

   
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