2018/04/12 カテゴリー:院長ブログ
矯正相談でよく聞かれること
非抜歯(歯を抜かない)矯正でできますか? 前の医院では、非抜歯でいけると言われたんですけど!
とういう相談を良くされます。 もちろん当院でも非抜歯でもできますが、抜歯と同じような結果には
なりません。非抜歯と抜歯で一番大きく違うところは、口元が出るか?さがるか?です。多くの場合、
非抜歯で行った場合、歯を少し削ったり、奥歯を後ろにさげたとしても多少口元が前にでます。
口元が前に出るということは、言い換えると、口元がもっこりする。おさるさんみたいな口元に近づくということです。
以前に、うちでは非抜歯矯正でも前歯がさがりますよ!と言われた患者さんがいました。奥歯を少しさげて、歯を削る方法とのことです。日本人の場合、奥歯の後ろにスペースがなく、白人のように奥歯を後ろ移動することは、ほとんどできません。また、歯を削る方法もあまり削りすぎると歯がしみやすくなってしまうため、削る量にも限度があります。歯のでこぼこの量にもよりますが、歯のでこぼこ(重なり具合)が4~5mmあったとすると、ほぼ前歯をさげることは、ほぼできません。
前歯がさがらないということは、口元がさがらないとうことになります。この症例の場合、非抜歯でも前歯がさがるかもしれませんが、おそらく、0.5mm~1mm程度、抜歯の場合4~5mmさがるでしょう!誤解がないようなにいいかえると、非抜歯では、抜歯のようにはさがりません。といういい方が正しいように感じます。
※上が歯を抜かない場合、下が歯を抜いた場合
抜歯矯正の場合、上下左右のバランスを考えて4本になることが多いので、少し抵抗がある方も多いようです。
ただ、非抜歯で抜歯のような口元になると信じて、矯正治療をはじめると治療が進むにつれ、大変なことになります。矯正治療は、個人と医院の契約ですので、途中で医院をかえる場合、また最初から費用が発生します。
このことも知らない場合が、多く見受けられます。 十分注意が必要です。