2018/08/06 カテゴリー:矯正治療
以前、矯正治療中の歯磨きの仕方について説明致しました。
矯正治療中は主にワイヤー下や装置周辺に汚れが溜まりやすくなります。
また汚れの溜まりやすい部分は、装置が複雑な形をしていたり隙間が細かかったりと歯ブラシが届きにくいので、汚れが溜まりやすいだけでなく磨き残しが多くなります。
ですので、普段お使いの歯ブラシでも歯磨きは可能ですが、矯正治療中は矯正用歯ブラシのご使用をおすすめします。
当院で矯正装置が付いた方にお渡ししている歯ブラシをご紹介します。
『インターブレイス(INTER BRACE)』
インターブレイスは、矯正装置のついた歯が磨きやすい矯正患者様向けのオーラルケアから販売されている歯ブラシです。
ドラッグストアでは見かけたことがないですが、ロフトや東急ハンズの店頭に並んでいるのを見たことがあります。
もちろん当院で販売も行っております!
なぜインターブレイスが矯正治療中の歯磨きに向いているのか、、、
特徴を以下にまとめました。
☆山型ブラシ☆
普通の歯ブラシはフラットカットといって真っ直ぐブラシが並んでいます。
しかし、インターブレイスは山型にカットされており、フラットカットではなかなか当たらない装置の隙間にもスルッと毛先が入ってピタッと当たる山型カットです。
装置の入った口腔内は歯垢が残りやすく、むし歯のリスクが高まります。
ブラシが山型であるため、ブラケットのまわりやワイヤーの下に毛先が入れやすく、複雑な部位でも汚れを落とすことができます。
☆ヘッドが小さい☆
ヘッドとはブラシが付いている部分のことを言います。
毛束数が19束と少なく、ヘッドが小さくなっています。
そのため、狭い口腔内や隙間にも入りやすく、より細かい動きができます。
☆PBT毛材(ポリブレンテレフタレート)☆
一般的な矯正用歯ブラシとは異なり、柔らかい毛が特長です。
PBT毛材(ポリブレンテレフタレート)が使われており、しなやかな毛先が装置の隙間やワイヤーの下に届き、溜まったプラークを掻き出してくれます。
またPBTは、ナイロン素材に比べて4.2倍長持ちします。
水着の素材に使わるほど乾きが早い素材でダメージが少なく、同時に水はけがよいことで、菌の繁殖を減らし清潔な状態を保つことができます。
☆ペングリップ☆
ペングリップで握りやすくなっています。
柄の部分に厚みと丸みがあり持ったときに手によくフィットし、複雑な口腔内でも自由自在に動かすことができます。
矯正用の歯ブラシは、インターブレイス以外にも様々なメーカーから販売されています。
次回以降もご紹介していきたいと思います。