2019/12/17 カテゴリー:NEWS | コラム/NEWS
すきっ歯は生まれつきや生活習慣などが原因になっており、見た目の問題だけでなく、口内トラブルや胃腸への負担などの影響があります。
リード文
矯正治療を受ける人の中にすきっ歯の人がいます。人の第一印象は歯で決まるといわれている中、前歯にすき間があるだけでコンプレックスに感じる人もいます。すきっ歯を隠すために上手に笑えなかったり、常に目線がすきっ歯に行っているのではと感じる人もいます。そこですきっ歯の解説と、コンプレックス解消のためにどのようにしたら良いのかをまとめました。
すきっ歯の原因と種類を解説
そもそも何故すきっ歯になってしまうのでしょうか。またすきっ歯にはいくつか種類があり、原因によって種類や特徴も変わってきます。
すきっ歯の原因
すきっ歯の原因は、生まれつきのものと習慣からなるものと大きく分けて2つあります。まずは自分のすきっ歯の原因を知ることから始めましょう。
生まれつき
生まれつきの場合、生えてきた歯が小さい、生えてくる予定の歯が欠損して生えてこない、顎の大きさと歯がアンバランスなどが考えられます。遺伝が大きく関係しているため、親がすきっ歯の場合は十分になる可能性があります。生えてきた歯が小さかったり形が悪かったりすると、すき間ができてすきっ歯になりやすくなります。永久歯は本来28本ですが、遺伝などが原因で歯が不足することがあります。本来生えている場所に歯が生えていないため、すき間ができやすくなります。また歯並びには、顎と歯のバランスが大きく関係しています。歯に対して顎が大きすぎる、あるいはその逆のパターンもありますが、バランスが悪いとすきっ歯になりやすくなります。
日常的な習慣
習慣からなるものは子どもの時からの習慣が原因でなるため、気をつけていればすきっ歯にならない可能性もあるということです。頬杖を頻繁についたり、毎回同じ姿勢で寝ている、舌を前に押し出す癖があるなどが原因として考えられます。頬杖をつくと奥歯の噛み合わせが悪くなり、歯並びが悪くなってきます。また舌を前に押し出すというのは、食事の際に舌を前歯の裏に押し付けながら飲み込むことです。前歯が少しずつ開いて歯が広がっていってしまいます。生まれつきが原因の場合は仕方がありませんが、習慣が原因のものは十分に気をつけられます。すきっ歯にならないために、上記の癖がある人は意識して無くしていきましょう。
すきっ歯の種類
すきっ歯には2種類あります。前歯のすきっ歯を正中離開、全体的なすきっ歯を空隙歯列といいます。そして殆どのすきっ歯の場合、すきっ歯だけでなく出っ歯や深噛みなども併発しています。すきっ歯を自力で治すことはできないため、医師による診断と本格的な治療が大切です。
すきっ歯のデメリット
すきっ歯には、見た目が気になる以外にもデメリットがあります。下記のデメリットやコンプレックスを抱えながらこの先もすきっ歯でいるよりも、デメリットを知った上で治療を決意できると良いと思います。
口内トラブルが起きやすい
すきっ歯の人全てがなりやすいと一概にはいえません。ですが日頃から丁寧なブラッシングをしていないと、食べ物が隙間に挟まったりして虫歯になりやすくなるのです。虫歯のみならず歯周病や口臭など、不快な状態が起こりやすくなります。
見た目に影響がある
前歯のすきっ歯は特に見た目に影響が出てしまいます。すきっ歯の弊害の中でも一番気にする人が多いのが見た目だと思います。気にすれば気にするほどすきっ歯が気になってしまい、そこばかり見られている様に感じる人もいるようです。すきっ歯の治療をする人は、すきっ歯をコンプレックスに感じている人ばかりです。第一印象が決まるからこそ、歯並びはとても重要なのです。
胃腸に負担をかけてしまう
一見歯並びと胃腸は関係が無いように思えますが、とても関係しているのです。すきっ歯など歯並びが悪いと、噛み合わせが悪いため食べ物をきちんと噛み砕くことができません。噛み砕かないまま飲み込むと、消化をしている胃腸に大きな負担がかかってしまうのです。口内のみならず身体全体に影響を及ぼすということです。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、食べ物をきちんと噛み砕くということは思っている以上に大切なのです。
矯正歯科でのすきっ歯の治療法
すきっ歯の治療法は、マウスピース矯正やワイヤー矯正、ダイレクトボンディングなどいくつか種類があります。ですがどの部分がすきっ歯であるか、また症状によってできない治療もあります。治療をするにあたって、自分の歯がどの程度の状態であるか知っておく必要があるのです。
インビザライン(マウスピース)
すきっ歯の治療によく使われる、マウスピースを使用して治療する方法です。マウスピースは透明で目立たないため、見た目が気になりません。食事や歯磨きの際に取り外しができるのが良い点ですが、1日15時間以上装着していないと、治療期間が延びることがあります。そのため自己管理がとても大事です。子どもがする場合は、保護者がきちんと管理する必要があります。治療期間は3ヶ月〜1年程ですが、歯のねじれが強い場合は向いていません。
ワイヤー矯正
一般的な治療法で、すきっ歯のみならず様々な症状に対応できます。ワイヤーの力で歯を動かして、歯と歯の隙間を埋めていきます。マウスピースとは異なり矯正器具が付けっ放しであるため、常に歯に力を加えることができます。その分歯磨きがしづらいため、ブラッシングがとても重要となります。歯の手入れさえしっかりしていれば、マウスピースのような自己管理をする必要もありません。子どもは歯が動きやすいため大人より時間はかかりませんが、大人の歯はその位置で固まっているため多少の時間がかかります。
ダイレクトボンディング
コンポジットレジンと呼ばれるものを、直接歯につけて隙間を埋めていく治療法です。着色や変色が起こることもあるので、定期的に歯科医院での手入れが必要です。2〜3年で黄色っぽくなってきますが、きちんと修理ができます。1本5万円くらいとあまり安くはありませんが、保険適応の場合もあります。歯の状態とクリニックによってもそこは異なるため、その点も含めて医師に事前に確認しておきましょう。
迷ったらまずは相談しよう
すきっ歯や矯正治療について、迷っていたり困ったことがあれば歯科医院に相談してみましょう。無料メール相談や無料カウンセリングを行っている歯科医院や矯正専門医院は、探してみると結構あります。迷っていて行動ができないのであれば、まずは相談してみるのも良いでしょう。コンプレックスを解消するために、まずは一歩踏み出してみましょう。