2019/12/14 カテゴリー:NEWS | コラム/NEWS
歯の矯正で子供の受け口対策をとりましょう。なぜ受け口になってしまうのか、原因や治療法、予防のためのポイントについてもご紹介します。
子供の受け口を改善するために矯正を決意したという方はとても多いです。
小さいうちにきちんと治療を受けさせることによって、大人になった際の顔も変わってくるので、注意しておきましょう。矯正治療を検討している方のために、原因や治療、予防のための対策などについて解説します。
子供の受け口の症状とその原因
まずは症状と原因をご紹介します。
症状
正式には「反対咬合」と呼ばれるもので、上の前歯よりも舌の前歯が前に出る噛み合わせのことをいいます。
原因
大きな原因は2つです。1つ目は上あごが小さいために下あごが前の位置に来ているということ、2つ目が上の前歯が内側に向かって傾いているということです。
また、この2つの要素がどちらも見られるケースもあります。
受け口の子供への適切な歯の矯正治療とは?
子供が受け口になってしまった場合、矯正治療では次のようなことを行います。
フェイシャルマスクを用いた治療
顔の外に使用するタイプの装置で、取り外しができます。傾いている歯を動かしたり、上あごの成長を促進させたりする役割がある装置です。できる限り長時間付けたほうが高い効果を発揮します。
その他の装置を用いた方法
歯に直接アプローチする矯正装置もあります。取り外しができるもものとできないものがあり、歯軸を改善したり噛む力を矯正力にしたりするなどの装置も代表的です。
現在の状態によって最適な治療法は変わってくるので、まずはカウンセリングでよく話を聞いてみましょう。
治療にかかる期間と費用の目安
気になる期間と費用は次の通りです。
治療にかかる期間
どの段階から治療を開始するのかによって変わりますが、小学校低学年頃に行う治療であれば1年~1年半程度となっています。特に骨がやわらかいうちに治療を開始したほうが短期間で効果を発揮するので、早期治療に取り組みましょう。
費用
乳歯と永久歯が混在する時期であれば45~50万円程度、永久歯が生えそろっている場合は90~145万円程度が相場です。
治療を開始する時点の状態によってもかかる費用は変わってくるので、カウンセリング時によく確認が必要です。
子供の受け口を予防するには?
赤ちゃんの時の癖が原因で受け口になってしまうケースがあります。次のような方法で予防を心がけましょう。
爪を噛む癖を改善
爪は硬いため、これを噛む癖があると歯に負担がかかってしまいます。歯並びが悪くなり、受け口になる可能性があるのです。子供が嫌がる苦い味のマニキュアなどがあるので、活用してみましょう。
上唇を吸わせない
赤ちゃんの中には、舌や下唇を使って上唇を吸うのが癖になってしまう子がいますが、これも前歯が内側に倒れてしまう原因です。
このような癖が見られる場合は、おしゃぶりを与えるというのも一つの方法なので、試してみましょう。
予防できないケースも多い
残念ながら、原因としてはあごの大きさや親の遺伝なども関わっているため、予防策をとったからといって必ずしも予防できるものではありません。
ですが、矯正治療を行うことにより状態を改善していくことはできるので、予防に失敗してしまった場合も落ち込まず、治療について検討していくことをおすすめします。
早い段階で治療を検討
受け口は子供が成長してからだと治療が難しくなってしまう歯のトラブルでもあります。
できるだけ小さいうちから治療を開始したほうが高い効果が期待できるので、早期の治療について検討してみましょう。
ある程度子供が大きくなってくるとコンプレックスにもつながってしまうので、早い段階で問題を解決してあげられると良いですね。