2019/01/21 カテゴリー:矯正装置
こんにちは😊ジェム矯正歯科の菊地です!
本日は舌癖を除去するための装置をご紹介していきます。
舌癖を除去する装置を『タングクリブ』と言います。
母子吸引癖(指しゃぶり)や舌突出癖、弄舌癖(舌で歯を押したり舌で遊ぶこと)などにより生じている上顎前突や下顎前突、開咬に適応する装置で、小学校低学年くらいまでに使用されます。
ワイヤーが格子状に連なり物理的に舌を出せないようにして、上下の前歯がしっかりと噛み合うようにするための装置です。
固定式(取り外し不可能)と可撤式(取り外し可能)があります。
▶固定式
▶可撤式
固定式装置は主線、ガード部分、維持バンドからなり、
可撤式装置はガード部分、唇側線、クラスプ、レジン床からなります。
初めは話しづらさや、飲食のしづらさがあり違和感を感じますが、慣れてくれば気にならなくなります。また舌にガード部分の痕がつき、痛みを生じることもありますがこれも慣れてきます。
指や舌でガード部分をいじったりすると、破損や変形の原因となるので触らないようにしましょう。
口腔習癖をやめる努力を促す装置であるため、本人にはストレスがかかりますが根気強く使用しましょう。
グミ、ガム、キャラメル、お餅など粘着性のある食べ物は装置にくっつきやすいため控えましょう。万が一ついてしまった場合は、指や舌で取ろうとせずに必ず歯ブラシで取ってください。
可撤式(取り外し可能)の場合は以下にも注意しましょう。
可撤式は装着していないと意味がないため患者さんの協力が重要になります。
着脱は両手で行いましょう。(噛んではめようとしたりすると破損の原因となります。)
お食事、歯磨きの時以外は基本的に24時間使用しましょう。(使用時間が長いほど効果が得られます。)
装着していない間は必ずケースにしまいましょう。(紛失の原因となります。)
2~3日に1回は必ず洗浄剤で洗浄を行いましょう。(毎日行っても問題ありません。)
熱に弱いため熱湯や熱い物の近くに置かないようにしましょう。
可撤式に比べて固定式の装置の方が治療効果は大きいです。